シュガーローフをのぼる

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Sugar Loaf Hill Survival: U.S. Marines in the Okinawa Campaign

 

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【シリーズ沖縄戦】74年前の今日
1945年5月18日 『まるで臭い生ゴミの山』
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今日の午前9時40分、
シュガーローフ。

 

焼き尽くされ、
身を隠す草木一本もない丘をめぐり

 

累々とお互いの屍をかさね、
日本軍陣地は、ついに米海兵隊の手に落ちた。

 

梅雨の時期のこの頃は、
今も昔も蒸し暑い日が続く。

 

あまりにも多くの兵士が戦死したため、

 

一週間も殺戮が続いたこの小さな丘は、
「まるで臭い生ごみの山」、「肥溜のような状態」になっていた、と兵士は語る。

 

「砲撃でズタズタになった丘の上にころがる腐乱死体の上を」踏みながら丘を駆けあがる。そんなことが想像できるだろうか。

 

海兵隊だけでも死傷者2662名。
日本兵や巻き込まれた住民の死傷者数はそれを上回る数だろう。

 

この焼き尽くされ荒れはてた丘になぜ
これほどの人間の血肉を累々とかさねる価値があるというのか、

 

どこか遠いところで指示をだす者たちは
鼻血すら流すことなく生きているというのに。

 

戦争しかない、と
経産省上がりの若い議員が叫んでいたが、

 

 

 

戦争で何かが解決できると
思い込む声高な者たちは歴史を知らない。

 

声高な者たちは、自分たちの作戦のために、欲望のために、くだらぬ見栄のために、多くの若者を戦場へと送りこむ。

 

どの国の国民であろうとも、そんな国や指導者たちのために、こんな悲惨な死を死ぬことはない。

 

戦争は問題解決などではなく、
戦争こそが諸問題の根源なのだ。

 

その証拠に、
見てみよ。

 

日本軍がその銃床を土につけ立ちどまった場所は
今も基地と軍隊の暗い重圧に苦しんでいる。

 

彼らはそういうことすら
学ぶことがない。

 

ご覧ください。⇩

1945年 5月18日 『まるで臭い生ゴミの山』

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