1945年8月23日 アメリカ軍にとって「必ず役に立つだろう」沖縄とは

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沖縄にある連合軍司令部地区(1945年8月23日撮影)

The Allied Supreme Command Headquarters area on Okinawa.

写真が語る沖縄 詳細 沖縄県公文書館

 

住民復興計画をきちんと立て、実行し、アメリカ軍の現在、将来の沖縄の基地利用計画と調和させるならば、太平洋戦争終了後、この地域で敵対行為が勃発したとき、必ず役に立つだろう沖縄戦トップシークレット」(上原正稔/沖縄タイムス社) 第5章・第15話「ヘンリー・スタンリー・ベネット海軍中佐著の「沖縄人は何を失い、何を得たか」300-301頁より

1945年 8月23日 『沖縄人と米軍基地』

 

米軍が沖縄を占領するにあたり、沖縄・琉球の歴史、文化、慣習、人々の気質など、様々な分野で研究が行われ、沖縄人は米軍のエリートたちに「分析」されていた。

 

彼らは知っている。

 

沖縄人が寛容であり、外国人に友好的であることを。

 

いま沖縄を支配する権力よりも丁寧に住民に接し、対応さえ誤らなければ、沖縄人を味方にすることは容易であることを。

 

米軍に友好的な沖縄人は重宝されるようになる。

 

沖縄人を観察していたある米軍将校は、沖縄における米軍基地の長期使用は可能だと分析した。

 

73年前の8月末、これまで沖縄を支配していた日本軍の残存部隊、敗残兵が、どんどん投降に応じるようになっていた。

 

沖縄における権力のシフトも、どんどん加速していく。

 

米軍が沖縄を完全に支配し始めるまで、あと15日。

 

 

1945年 8月23日 『沖縄人と米軍基地』  

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1956年 8月23日

キャンプ・コートニー基地の建設

 

そして、11年後の今日、キャンプ・コートニーの本格的な基地建設が始まった。神奈川県横須賀市のキャンプ・マクギルから第三海兵隊師団が移駐してきたからだ。

 

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写真解説: 【原文】 Start of construction on the new Camp Courtney base.

【和訳】 キャンプコートニー建設開始

撮影地: 具志川市

撮影日: 1956年 8月23日

写真が語る沖縄 詳細 – 沖縄県公文書館

 

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金武湾に面するうるま市天願の北側に位置するキャンプ・コートニーは、在日米海兵隊司令部をはじめ、第3海兵遠征軍第3海兵師団の司令部が置かれており、日本に駐留する海兵隊の中枢機能を有しています。

主として宿舎、事務所として使用されています。施設内には、劇場、郵便局、銀行、医療機関や図書館、体育館、野球場等のレクレーション施設、教会等が完備されています。