神風特攻隊――現代の若者たちはどうみているのか - BBCニュース
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【シリーズ沖縄戦】74年前の今日
1945年4月11日『激しさを増す神風特攻』
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宗教に理性を埋没させ、
「神のため」に行動していると信じ、
飛行機ごと爆弾となって、
「敵」を倒すために、目的地に突っ込む。
死んで「聖戦」の戦士としてまつられ
宗教的に美化され讃えられる。
世界を震撼させた。
しかし、そもそもこれは、
遠い国にいるテロリストが生んだ手法ではない。
なぜ、
日本は遠い国の原理主義者たちを忌み嫌いながら、
一方で自国の「聖戦」を讃える近代的宗教施設「靖国」を後生大事に祭っているのか。
日本会議の極右政治活動を担っているのは神職についている者たちだった。
ある有名な総合病院の理事長が、
SNS でこのようなツイートをした。
「特攻と玉砕は大事な人たちを守るための勇敢な行為の結果だよ。美しいよ。 保身のために抵抗もせず逃亡するのは醜い。醜い行為を推奨する国は尊敬されない。日本人は尊敬されたいのだ。憲法前文に明記されている。」
まず当然だが、
憲法前文にそんなことは書いてない。
しかも特攻の命中率は異常に低かった。
特攻も玉砕も「大切な人たちを守」ってなどいなかったが、それは陶酔でごまかそうとした。
ここにあるのは、
日本特有の、死を直視することなく死を賛美する宗教観と、
非論理的でただただ人心を絡めとろうとするウェットな感情主義しかない。
特攻や玉砕を美化するかぎり、
この国は、若者たちのいのちを平然と人身御供 (ひとみごくう) として差し出すだろう。
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