久米島の日本軍 海軍通信隊の鹿山正隊長と陸軍中野学校の上原敏夫 - Battle of Okinawa
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【シリーズ沖縄戦】74年前の今日
1945年8月20日 『見せしめのために殺す』
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74年前の今日
久米島の鹿山隊が再び虐殺事件を起こす。
朝鮮出身の父親の首に縄をかけて引きずり回して殺し、取りすがって泣く子どもを「軍刀で何回も何回も切り刻んだ」。
戦後、娘や孫の遺骨を探し求めて久米島にやってきた沖縄人の母親が、バラバラになった遺骨に接し、どういう殺され方だったのかと悲嘆にくれた。
「なんで朝鮮人だからと、このような目に合わなければならないのでしょうか。朝鮮人が何かわるいことをしたのですか」
玉音放送は、戦争の大義を「アジアの解放のため」「東アジアの安定平和」を願っての意図と語っていたが、
日本軍は恐るべき横暴さでやってきて、食料や労働力を供出に依存し、日本刀を振り回して暴れまわった。
今回新しく加えた地元の農業会会長の証言を読んでみてもらいたい。いかに鹿山隊が銃や軍刀で地元の住民を脅して食料を「供出」させていたかがよくわかる。
食糧難でその「供出」が困難になると、島で最も弱い立場にあっただろう何の罪もない朝鮮系の家族を、その赤ん坊まで虐殺し面前に晒した。つまり「見せしめ」だった。
これがはたして久米島だけに起こったことだとは思わない。
例えば阿嘉島の日本軍 (野田隊長) も、わざと島民の前で朝鮮人軍夫や島民の老人などの「公開処刑」を行っていた。
軍を頂点として展開される人種と性の抑圧構造
battle-of-okinawa.hatenablog.com
いま、徴用工が
国家間の「問題」となり連日報道されているが、
この国の子どもたちは
そもそも「徴用工」とは何かをちゃんと学んでいるのだろうか
『韓日関係の障害物は過去の歴史そのものではなく、歴史問題に対する日本政府の認識にある』と指摘した。
これは、「集団自決」教科書問題から、昨今の沖縄デマやヘイトの言論情況でも同じことが言えるだろう。
『集団自決はなかった』
『従軍慰安婦などなかった』
『住民虐殺はなかった』
あったことを、なかったかのように語り、被害者に寄り添う姿勢を見せない日本国。
『賠償したじゃないか』
『いつまで被害者意識なんだ?』
歴史研究に「反日」も「親日」もない。あるのは「研究」だけだ。こいつホントにアタマ大丈夫か。鳥取県琴浦町の町生涯学習センターと選挙区の中国ブロックの皆さん、杉田水脈の売国プロパガンダにお気を付けください。
このような言葉を発する日本の政治家と国民がいる限り、アジアの国々との真の和解はない。
沖縄との溝も埋まることはないだろう。
今日のシリーズ沖縄戦、ご覧ください。