《AIによるカラー処理》バズーカ砲を構えるフィッシャー一等兵と弾を装填するミラー一等兵。彼らは日本軍壕に向かって発砲しようとしている(1945年6月19日撮影)
Pfc. Alden A. Fisher, Morganton, Ga., fires a bazooka, Pfc. William Miller, Oceanside, Long Island, is the loader. They are firing at a Japanese cave on Okinawa.
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【シリーズ沖縄戦】74年前の今日
1945年6月19日 『無敵皇軍参謀たちの最後の姿』
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74年前の今日、
第32軍司令部の何人かの参謀は、
沖縄住民を装って摩文仁の司令部壕を出た。
軍服を脱ぎ、日本刀を置き、沖縄の黒い着物に着替え、最低限のものだけを持ち、沖縄本島北部を目指した。
壕からほとんど出ることのなかった色白の参謀たちが地元民の服に身を通した姿に、鉄血勤皇隊の少年兵だった大田昌秀元知事は「深刻な衝撃」を受けたという。
彼らの一部は、北部で遊撃戦を展開するという任務を与えられ、
その他の者は、沖縄本島を脱出して本土を目指し、戦況を大本営に報告するという任務を与えられた。
わざわざ偽名や職業も考え、米軍を欺くつもりでいた。
民間人を装って工作活動をし、一大反撃をするという壮大な考えでもあったのだろうか。
そんな第32軍の首脳陣だが、その前日に司令官の牛島は、南部にいた学徒隊に対し、やんばるの森にいる学徒と同様に、ゲリラ戦を展開するよう命じた。
自身の部下には民間人のような格好をさせ壕から出し、軍服のような物しか着ていない学徒たちには、そのまま戦を続けるよう命じたのだ。
沖縄を、その子どもまで生きた砦として利用し、沖縄戦を展開した日本軍の姿がここにある。
一方の米軍は、日本兵が民間人の格好をし、住民の中に紛れ込んでいることを十分承知していた。
前日、第10軍司令官バックナー中将が前線の偵察で日本兵に殺されたことに怒った米軍はますます激しい攻撃を住民に向けた。
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