日本兵撃退およびノミ駆除のため、小禄半島近隣の家屋が焼き払われる。(1945年 6月11日撮影)
Houses are burned in vicinity of Oroku Peninsula to dislodge both Nips and fleas.
民家に潜伏しているかもしれない日本兵や「ノミ」を駆除するため、戦火をまぬがれた家屋も焼き払われた。
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【シリーズ沖縄戦】74年前の今日
1945年 6月11日 『住民は日本兵の盾』
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日本兵は、
米軍から自らの身を守るために、
民間人の着物を着たり、
住民を壕から追い出したり、
壕の入口に住民を置き、
兵隊は壕の奥深くに潜んでいたりした。
彼らはなぜ、民間人の格好をしたのか。
なぜ、壕から追い出したのか。
日本兵は知っていたのだ。
米軍が住民をむやみやたらに攻撃しないことを。
それどころか参謀のなかには
八原博通高級参謀のように少なからずの留学経験や海外経験のある者もおり、
※1930年、陸軍省勤務となった八原は、1933年10月から1935年12月まで約二年間アメリカに留学している。
むろん彼らはジュネーヴ条約と米軍の捕虜の扱いを知っていたはずである。彼らは実は「真実」を知っていたはずだ。
にもかかわらず、『米軍に捕まったら拷問され強姦される、殺される』と、住民を徹底的に「情報操作」した。
そうすることで住民を完全に「こちらがわ」の管理下におき、「生きて虜囚」として渡す住民や兵士を、一人たりともだしたくなかったというわけだ。
そのせいで罪のない赤ん坊から年寄りから障碍者や女性たちにいたるまで、いったいどれだけの住民の命が奪われたか。
こうした「敵国脅威」の恐怖扇動は
いまも盛んにおこなわれる。
恐怖こそが人々の思考停止を導き
いわれるがままの情報操作を可能にさせる。
目の前の現実の脅威より、目に見えない「敵」を恐れるように誘導する。
敵国脅威が拡散され
住民を無視した基地建設が急ピッチで進められる。
そんな時代はまず気をつけたほうがいい。
そのことで犠牲となり「盾」とされているのは、
実に我々のほうであるということだ。
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1945年 6月11日 『住民は日本兵の盾』
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