ウソつきはイクサの始まり。
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【シリーズ沖縄戦】74年前の今日
1945年4月13日 『生まれた疑心暗鬼』
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平時には、
軍は都合のいい言葉で地元住民に取りいる。
しかし、いったん戦争が始まれば、
その表情はがらりと変わる。
島民みんなの協力で作った伊江島の飛行場。ところが伊江島の戦いが始まると、あの優しかった「兵隊さん」が豹変して住民に牙をむく。
そのことだけは
人類の歴史の常として、
覚えておいたほうがいい。
73年前のきのう、沖縄島にいた日本軍が一転して米軍に総攻撃を仕掛けたが、
結局は、なんの成果も出せず、
無駄に終わった。
日本本土や台湾から戦闘部隊が派遣される状況下ではないのに、
単に空からの特攻と地上での斬り込みで、米軍に打撃を与えることなどできるはずがなかった。
総攻撃は、弾薬と兵力の消耗を早めただけで、持久戦とは真逆の結果を招いた。
なんだろう、
この指揮系統の一貫性のなさは。
しかし、この失敗で疑われたのは現場のほうだった。
いつの時代も、
上層部は目の前の現実から目をそむけ、自分たちの失敗は、現場のせいではないかと疑い始める。
混乱がさらなる混乱と犠牲を生む。
敵に情報を漏らしている者がいるのではないか、という猜疑心は、最終的には、すぐ目の前の住民に向けられることになる。
戦争前は、軍も住民も一体だと住民を総動員していた日本軍だが、いったん戦争がはじまると、地元の住民は「足手まとい」以上の存在になりはじめる。
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